夏期休暇中にせっかくなので映画のはしごをして、「バットマン ダークナイト ライジング」を見てきた。
つじつまの合わないところがいろいろある映画なので、観ている間、首をひねり通しだった(特に核融合炉を積んだトレーラをなぜ街中に巡回させているか不思議でたまらなかった)のだけど、ゴッサムシティの橋が落ちる場面を見た瞬間、
”これって、 「パトレイバー The Movie2」(監督 押井守、原案ヘッドギア) のパクリだよね”
と気づいた。
そうすると、いろいろ符合する点が出てきたと同時に、映画の不可解な部分が「それで無理矢理な展開になっているわけね」と氷解した。
以下、 パトレイバーの要素 → ダークナイトライジングの要素
という具合に列挙してみる。
・「パトレイバー The Movie2」は元自衛隊員(柘植行人)が自衛隊による架空のクーデターをでっち上げることにより、東京を疑似的な戒厳令下に置く。
→ 「ダークナイト・ライジング」はベインがゴッサムシティを擬似的な革命状況に置く。
・東京の橋を落として孤立化させる → ゴッサムシティの橋を落として孤立化させる
・毒ガスを搭載した飛行船3機を上空に巡回させる → ゴッサムシティに核爆弾を搭載したトレーラーを3台巡回させる。
・東京の地下水道に爆弾を仕掛けて通信回線を遮断する → 地下鉄と下水道に爆弾を仕掛ける。
・敵の作戦の最終決行日は雪が降っている。
「パトレイバー The Movie2」は226事件をモデルにしているので、決行日は2月26日になっており東京は真っ白な雪景色。
→ ダークナイト・ライジングの最終決戦日も真っ白な雪景色
(劇中で何月何日かを示すカレンダーか何かが見つかれば決定的だと思うが)
・敵の頭目は外地帰り。
柘植行人 → ベイン
・味方の主要女性キャラクタの一人が敵の同志である。
南雲忍 → ミランダ・テイト
・警察が無力化される
政府が事態悪化の責任を警察に押しつけて、警察に代えて自衛隊を東京に治安出動で展開する。
→ ゴッサムシティの警官たちが地下に閉じ込められる
(警察がなぜ全員退場させられたかがこれで判った!)
・橋を落とすヘルハウンド → バット
(構図と機体の挙動ががそっくりな場面が何度もある)
・主人公の意を受けた刑事(松井刑事)が一人だけ敵のダミー会社をかぎ回る
→ブレイク刑事が一人で、ベインの意図を探るために工事会社などを調べ回る。
これだけ似ていると偶然の一致とは思えない。
「ダークナイトライジング」の劇中でも「刑事は偶然を信じない」という台詞があった筈だが、これだけ類似点があると、偶然ではないだろう。
日本の映画雑誌の記者には是非ノーラン監督に「日本のアニメの『パトレイバー The Movie2』に似ていますが、パクッたんですか? 押井監督へのリスペクトですか?」と鋭く突っ込んで欲しい。
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