映画館で予告編を見たときに凄く面白そうだったのだけど、中国映画なので上映館が少なくて見逃してしまった。
300年間に渡って繁栄した中国・唐の時代。
中国史上唯一の女帝となる則天武后の即位目前に、政府の要人たちの体が突如燃えだし、
真っ黒な灰と骸骨だけを残して焼きつくされる、というもの。
その謎を解明するため、則天武后は、8年前に皇帝が亡くなった際にその座についた彼女を非難して、謀反の罪で投獄された判事・ディー・レンチェ(狄仁傑)を呼び戻し、捜査に当たらせる。類いまれな知性の持ち主で、武術の達人でもある彼は、相棒となる司法官・ドンライ、監視役のチンアルをしたがえて捜査を開始する。
そして、ついに人体発火の謎と、則天武后の権力の象徴として、建設中の<通天仏>に隠された秘密にたどりつく。
この、ディー判事というのは、唐の時代に実在した中国の高級官僚です。
名裁判官、名行政官だったので、 大岡越前の守みたいに講談の主人公になって、怪事件の謎解きをするのです。〈公案小説〉と呼ばれる中国独自の探偵小説です。
オランダの外交官であったR・H・ファン・フーリックが、中国滞在中に〈公案小説〉の魅力にとりつかれ、翻訳して西洋に紹介したり、自分自身で創作したのがミステリ小説「ディー判事シリーズ」
ディー判事は、高級官僚なので、部下をいろいろ駆使して情報を集めたりするのですが、この映画でも部下になる人物が二人います。
このアクションが三人三様で、ディー判事は剣、チンアルはムチ、ドンライは斧。
ディー判事は中年の貫禄、チンアルは華やか、ドンライは若さで、立ち回りシーンはものすごくかっこいいし、アクションの構成とか殺陣とか良く考えられている。
見習えよどこかの国の時代劇は!
三人が一枚岩で無く、お互いを疑っていて腹の探り合いをしつつ捜査を進めるところも面白い。
見て損は絶対しない。
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